音声言語医学
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原著
声帯結節に対する音声治療後の喉頭所見と発声機能の検討
兒玉 成博讃岐 徹治
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ジャーナル 認証あり

2020 年 61 巻 2 号 p. 164-170

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抄録

声帯結節に対する治療として音声治療があり,声の衛生指導や不適切な発声行動を矯正させる音声訓練が施行される.今回,声帯結節に対する音声治療後の発声機能を検討し,結節病変の変化と発声機能との関連について検討した.
対象は,声帯結節と診断された28例で,男性2例,女性26例,平均年齢39.0歳であった.検討項目は,喉頭内視鏡検査における結節病変の変化,空気力学的検査(MPT,MFR),声の高さの検査(F0,ピッチの下限・上限,声域),音響分析(PPQ,APQ,NHR),GRBAS尺度(G,R,B),VHI-10とした.
結果,結節病変の変化では,消失例が28例中12例(43%)であった.また,音声治療後,F0,ピッチの上限,声域,PPQ,APQ,NHR,G,R,B,VHI-10が有意に改善を認めた.さらに,結節病変の変化に関連する因子として病悩期間および治療前ピッチの上限が挙げられた.

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© 2020 日本音声言語医学会
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