音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
ISSN-L : 0030-2813
原著
喉頭微細手術後の声の安静指導に関する有効性の検討
間藤 翔悟宮本 真渡邉 格茂木 麻未中川 秀樹齋藤 康一郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 61 巻 3 号 p. 245-251

詳細
抄録

音声外科手術として喉頭微細手術は最も頻用されているが,術後の声の安静に関するプロトコールは確立されていない.今回,われわれの使用しているプロトコールの有効性を検証した.対象は2016年8月〜2019年8月の間に喉頭微細手術を施行した31例.声の安静指導として術後1〜3日目は沈黙期間,4〜7日目はconfidential voiceの使用,8〜14日目は日常会話レベルの音声使用とした.沈黙の遵守率は70.9%であり,Gスコアは遵守完全群のほうが遵守不完全群に比べて,術後3ヵ月までは有意に高い改善率を示した.一方,声門閉鎖,MPT,VHIの改善率は2群間で有意差を認めなかった.沈黙の遵守率は既報と比較し高く,遵守不完全群であっても術後半年後には遵守群同様の音声改善が得られたことから,本研究における声の安静指導方法は有効である可能性が示唆され,術後3日間の沈黙の遵守は音声の早期回復に寄与すると考えられた.

著者関連情報
© 2020 日本音声言語医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top