24 巻 (1983) 3 号 p. 177-182
熟練度の低い言語運動の方が, 熟練度の高い言語運動より, 遅延聴覚フィードバックの影響を強くうけるであろうと予想し, 日本人大学生を被験者として, 日本語と英語について, 構音の難しい早口ことばと, やさしい文を対比させ, 英語堪能度の異なる2群において, DAF効果を比較した.DAF効果にはDAF指標を用いた.
結果は, 日本語と英語のDAF指標に有意差はなかったが, 両言語とも, 文は早口ことばよりDAFの影響を有意に強くうけた.日本人大学生では, 英語はすでに日本語と同様, 内在フィードバックループが形成されていることがわかった.また, ひとたび内在ループが形成されたあとでは, 聴覚ループへの依存度は文と早口ことばに有意差があることがわかった.