音声言語医学
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短期間で構音障害の著しい改善が得られた一高校生の構音訓練経過
伊藤 元信
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1991 年 32 巻 3 号 p. 269-279

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抄録

1歳2ヵ月の時の熱性けいれんがもたらした構音器官の運動障害に起因すると考えられる構音障害を有した高校3年の男子に対し, 短期集中的な構音訓練を実施し, 構音障害の著明な改善を得た.
この結果は, 幼児期に誤った構音動作を習得し, その動作が長い期間に習慣化した場合でも, 適切な構音訓練の方法を用いて集中的な訓練を行えば, 正常な構音動作をごく短期間で再学習させることが可能であることを示唆している.

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© 日本音声言語医学会
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