日本手話の語彙に関するデータベースを開発するにあたって, まず, 使用の目的に応じた語彙基準を設定して約950語を選定した.次に, 手話語彙の動作が再現できるような表記体系を作製し, その表記体系に従って, 選択された各語彙を動作の要素に基づいて記述した.それをデータベースの枠組みの形にまとめ, 語彙に含まれている他面的な情報を, 計算機プログラムによって検索できるようにした.一方, 2人の女性の話者による手話の語彙の動作をレーザディスクに録画した.そして, 計算機制御の再生装置を用いて, データベースのプログラムにリンクさせることによって, データベースのどの表記項目からでも, 該当する手話の映像が, 瞬時に検索できるようにした.