病原性真菌の産生するナフトキノン系色素の生物活性を検索する1つのアプローチとして, キノン構造とフェノール性水酸基に着目してラット肝ミトコンドリアの電子伝達系に及ぼすキサントメグニン (xanthomegnin) とフロッコシン (floccosin) の効果を調べた. 両色素は酸化的リン酸化反応に対して強力な脱共役作用を示し, その発現機構として5,5'-位水酸基のH+解離性による電気化学的ポテンシャルの消去が推定された.さらに, キノン構造に基づく電子伝達系のバイパス形成がリポソーム実験から明らかにされた. なお, キサントメグニンの細胞毒性としてマウス白血病培養細胞 (L1210) における濃度依存的な増殖阻止効果が観察された.