24 巻 (1983) 3 号 p. 241-244
Pityrosporum 属の P. orbiculare, P. ovale, P. pachydermatis の3菌種の菌体で処理した正常人血清に対するマウス腹腔マクロファージの走化性を Boyden chamber 法で検討したところ, 未処理血清に比較してマクロファージの強い走化性が観察された.
免疫電気泳動法により補体の活性化経路を調べた. EGTA処理および未処理血清では, Pityrosporum の菌体で処理することにより, C3とfactor B に対する沈降線の泳動像が変化したが, EDTA処理血清では変化せず, 補体の代替経路が活性化されたことが明らかとなつた. この補体の代替経路の活性化に伴う走化性因子の生成が, 強いマクロファージの走化性をもたらしたものと考えられる.