真菌と真菌症
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Candida 属および関連菌種の分類における問題点
篠田 孝子西川 朱實濱島 健二池田 玲子深沢 義村
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24 巻 (1983) 4 号 p. 302-309

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抄録

医学上重要な Candida 属およびその関連菌種の分類上の問題点として anamorph と teleomorph の命名の問題がある. われわれはこれらの命名の統一をはかるため C. albicans, C. guilliermondii var. guilliermondii, C. parapsilosis, C. krusei, C. pseudotropicalis, Torulopsis candida およびそれぞれのteleomorph 6菌種について, 生化学的性状, 抗原パターン, 細胞壁マンナンの1H-n.m.r.スペクトルパターン, DNAのGC含量, ユビキノンシステムおよび菌体脂肪酸の性状などを解析した. その結果, C. albicansSyringospora albicans の上記の性状はすべて一致した. さらに, 分類学的検討を行つた結果, 両菌種は子嚢菌系酵母に属し, C. albicans として統一されるべきことが示唆された. さらに, C. guilliermondii var. guilliermondiiPichia guilliermondii, C. kruseiIssatchenkia orientalis および C. pseudotropicalisKluyveromyces marxianus の各々1対のCBS標準株は各対において上記6種の生化学的および物理化学的性状が一致することが明らかにされた. したがつて上記3菌種の anamorphs の命名を teleomorphs の菌種名に統一しうる可能性が示唆された.

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© 日本医真菌学会
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