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超音波医学
Vol. 35 (2008) No. 4 P 429-436

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http://doi.org/10.3179/jjmu.35.429

原著

目的:バブルリポソーム(Bubble Liposomes: BLs)と低周波超音波(連続波,500kHz)の併用による血栓溶解効果加速化をin vitro実験によって検証した.対象と方法:血栓としてウシ血漿にトロンビンを加えたフィブリン塊を用いた.その血栓塊を加圧容器内溶液に封入し,その圧力150mmHg,37℃の状態で超音波(Ultrasound: US)を照射し,血栓重量減少率を測定した.重量減少率は(封入前重量‐超音波照射後摘出時重量)/封入前重量とした.超音波条件は連続波500kHz,暴露時間60秒,音響強度0.7W/cm2 (非加圧状態での容器内).容器内溶液として,生理食塩水(control群),BLs溶液(脂質量として0.5mg/ml) (BLs群),rt-PA(monteplase)溶液 1000IU/ml(rt-PA群),BLs(脂質量として0.5mg/ml)を含むrt-PA溶液 1000IU/ml(rt-PA+BLs群)を用いた.それぞれに対し超音波照射・非照射を行い,各群(各n=10)について重量減少率を2群間比較(t検定)した.結果と考察:BLsを加えたrt-PA+US群の血栓溶解増強効果は,60秒ではrt-PA,BLs,USの単独および,どの2因子の組み合わせに対しても有意であった(0.001<p<0.027).結論:BLsはrt-PA併用超音波血栓溶解効果を60秒で促進した.

Copyright © 2008 一般社団法人 日本超音波医学会

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