2017 年 44 巻 1 号 p. 17-19
女性下部尿路症状(female lower urinary tract symptoms: FLUTS)診療における経腹的超音波検査の役割は, (1)FLUTSに関連のない尿路器質的疾患の除外と(2)FLUTSに関連する尿路形態異常の検索および(3)残尿量の測定である.また,経会陰的超音波検査と経腟的超音波検査は,日常の泌尿器科臨床で汎用されているとはいいがたいが,下部尿路の形態,特に経腹的超音波検査では観察しにくい膀胱頸部や尿道と骨盤底の評価に有用であるとされている.