看護科学研究
Online ISSN : 2424-0052
研究報告
テキストマイニングによる産後うつについて母親が思うことの分析 —ソーシャルメディアにおける発言の内容から−
堀部 めぐみ笹岡 沙也加長沼 美紗長谷川 栞原 英彰中村 光浩
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2018 年 16 巻 2 号 p. 53-63

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抄録

本研究の目的は、育児中の母親たちの思いを知り、産後うつ病の予防策を検討することである。研究対象は、株式会社ベネッセコーポレーションが運営するサイト上に、「産後うつ」について書かれた763件の内容とした。分析にはKH Coderを使用した。書き込まれた用語のうち、上位50語の出現率を年代と就業形態別にコーディングルール・ファイルにより比較した。その結果、年代別では、【基本的生活行動 ( χ2 = 10.58, p < 0.01)】【社会的生活行動 ( χ2 = 12.88, p < 0.01)】【出産育児行動 ( χ2 = 9.07, p < 0.05)】であり、いずれも20代の出現率が最も高かった。就業形態別では、【社会的生活行動 ( χ2 = 9.65, p < 0.01)】であり、パート・アルバイトの出現率が最も高かった。共起ネットワーク分析の結果、母親は、育児支援者との関係、子どもの泣き、自身の不眠に関してストレスを感じることが分かった。以上のことから産後うつ病の予防には、母親の育児環境を調整し心身の休息を促す支援の必要性が示唆された。

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© 2018 看護科学研究編集委員会
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