抄録
【目的】本研究では看護学生が抱える生きづらさの実態を明らかにすることを目的とする。【方法】同意の得られたA大学の看護学科4年生10名を対象にフォーカスグループインタビューを実施した質的記述的研究である。インタビューによって得られた内容をコード化し、共通性と相違性を検討しながらカテゴリー化した。【結果】看護学生が抱える生きづらさの実態として、「看護師になってからの将来と実践に関する不安」「看護への不適応感と自己否定感」「実習における看護実践と人間関係の困難感」「看護学生特有の協調性と多忙さ」「性差による看護特有の環境での困難感」が抽出された。こうした状況にある看護学生の心理的安全性に着目して生きづらさの減弱を図るとともに、看護に対する希望を増強していけるような教育環境の構築が必要と考えられる。