抄録
領域別の看護学実習オリエンテーションの懇話会に参加した3年次生および4年次生への調査から、学年間交流の意味を検討した。3年次生の方が多い割合で役立つとした情報は、【実習全般に関する印象】【実習フィールドの概要】【対象との向き合い方】【実習期間中の日常生活の実際】であった。一方で、4年次生の方が多い割合で役立つとした情報は、【実習の過程】【実習記録に関する情報】【実習を進めるうえで大切なこと】【就職活動の多重課題解決に向けた取り組み】【実習以外の卒業までの学修プロセスに関する情報】であった。3年次生に生じた気持ちは、【より具体的に実習のイメージができた】【実習を前向きに捉えることができた】であった。4年次生に生じた気持ちは、【3年次生の不安や緊張を和らげたい】【自分たちの実習経験を伝えたい】であった。実習前の学年間交流は、身近な先輩をロールモデルとし、具体的なイメージや実習への前向きな姿勢、ストレスマネジメントやタイムマネジメントを実施する力につながっていた。また、4年次生も成長を実感する機会となっており、看護教育プログラムとしての有用性が期待できることが示唆された。