看護科学研究
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患者役割測定尺度の開発プロセス : 入院患者の認識と看護師の期待から
門井 貴子太田 勝正
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2006 年 7 巻 1 号 p. 7-15

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抄録
患者の役割認識と看護師から患者への役割期待を測定する尺度の原案を、項目リストの収集、専門家による内容妥当性の検討、パイロットスタディという基本的な3つの過程を経て作成した。項目リストの収集では、患者、看護師に対してインタビューを行い、その内容をセンテンス単位でカテゴリー化した。それを、患者役割を構成する5つの概念を基に分類、整理して30項目を作成した。その後、分類した内容を代表するような文書に直し、質問項目を作成した。さらに、大学教員、看護師経験者による内容妥当性の検討から、内容・表現の適切さなどを確認し、質問項目を精選し、30項目にまとめた。パイロットスタディでは、精選した30の質問項目を用いて、看護師65名を対象とした自記式質問紙調査を行った。それぞれの回答分布を確認した後、因子分析を行い、最終的に29項目の患者の役割に関する質問票の原案を作成した。本論文では、この原案の開発プロセスについて報告する。
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© 2006 看護科学研究編集委員会
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