日本鳥学会誌
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総説
海洋環境モニタリングにおける海鳥の役割とその保全
風間 健太郎伊藤 元裕新妻 靖章桜井 泰憲高田 秀重William J. SydemanJohn P. Croxall綿貫 豊
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2010 年 59 巻 1 号 p. 38-54

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抄録

海洋資源を持続的に利用するためには,生態系を考慮したマネジメントが必須である.そのためには,生態系を構成する各要素について膨大な情報を収集し統合しなければならない.しかし,それはかなり困難であるので,効果的な生態系変化のインジケーターを使うことが重要である.海鳥は気候変化にともなう海洋生態系変動,および海洋環境汚染の便利なインジケーターであると信じられている.本論文では,1) 気候変化による海洋生態系変動に対する海鳥の反応,2) 海岸に漂着した海鳥の海洋油汚染インジケーターとしての有効性と海洋汚染の海鳥に対する潜在的インパクト,3) アホウドリ類の現状と保全,特に延縄による混獲についてレビューする.さらに,4) 世界における海鳥モニタリング活動と我が国における海鳥モニタリングの現状について紹介する.最後に,海鳥保全ネットワークの形成に関する提案をする.

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© 2010 日本鳥学会
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