日本歯科大学新潟歯学部生物学教室
日本鳥類標識協会新潟グループ
1991 年 40 巻 1 号 p. 27-31
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1991年4月11日,新潟市海岸の松林で標識•放鳥後間もなく死体回収されたカラフトムシクイについて,体各部を肉眼ならびに顕微鏡下で観察した.剖検の結果,この鳥は性的に未熟な雄の成鳥で,かなり痩せており(体重4.95g),ほぼ空胃であった.皮下や体腔内には脂肪蓄積が殆ど見られず,調べた諸器官にも注目すべき病的な異常は見当たらなかった.これまでの記録を整理•検討し,本種の迷行が渡りの季節に集中する事を指摘すると共に,本個体の死因についても若干の考察を加えた.
鳥
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