ムクドリによる農作物の被害は年々増加する傾向にあり,効果的な防除法の開発が望まれている.ムクドリがどんな刺激を嫌うかを条件反応の抑制効果によって定量化することを目指して,ムクドリをオペラント条件づけの手続きで訓練できるかどうか試みてみた.実験に使った3羽のムクドリすべてにキーつつき反応を学習させることができ,そのうち2羽は間欠スケジュールで安定した反応をするようになるまで訓練することができた.キーつつき反応に及ぼす種々の視•聴覚刺激の効果を測定することで,効果的な追い払い法の開発に寄与できるであろう.