日本鳥学会誌
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コサギの体サイズにみられる性的二型
能田 由紀子
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2000 年 49 巻 1 号 p. 51-54

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抄録

京都市内の鴨川で捕獲したコサギの成鳥の形態計測を行い,体サイズの性的二型を調べた.性は捕獲個体の血液から抽出した DNA を用いて CHD-gene の性的二型を検出し判定した.計測比較した個体は雄21雌24個体,計測部位は,ふ蹠長,全長,翼長,翼開長,尾長,嘴峰長,頭長(くちばしの先端から頭骨の最も遠いところまで),嘴高,嘴幅,体重である.計測した全ての形態において雄が雌より有意に大きかった.特に体重の平均は雄が雌より25%も大きかった.また,ふ蹠長を基準にした各形態の相対的サイズは,雄の翼開長と,体重が有意に大きかった.本調査は同一地域で捕獲された生体を計測し性的二型を明らかにした初めてのものである.

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