家族社会学研究
Online ISSN : 1883-9290
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特集「パブリック/プライベート」空間の重なりと家族・ワークライフバランス
「パブリック/プライベート」空間の重なりと家族・ワークライフバランス:特集への招待
安藤 究巽 真理子
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2022 年 34 巻 1 号 p. 43-49

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抄録

本シンポジウムは,情報通信技術(ICT)の進展やコロナ禍のもとで進行した「パブリック/プライベート」空間の重なりが,家族・ワークライフバランスなどに及ぼす影響を考える契機となることを目的とした.高見報告では,コロナ禍のもとでの在宅勤務の経験の拡がりや,在宅勤務による家事・育児時間の変化の分析結果が示された.宮下報告は,自営業の妻の労働と家族生活の特徴を,労働社会学の知見の丹念な検討から抽出する.品田報告は,家族が一緒に過ごす時間の分析を通して,日英2つの社会における公的/私的領域の意味に隔たりが大きいことを示唆する.3つの報告からは,在宅勤務などによる「パブリック/プライベート」空間の重なりの影響を検討する上では,「空間」の重なりだけでなく「時間」の重なりの影響も考える必要が浮かび上がった.

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© 2022 日本家族社会学会
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