産業精神保健
Online ISSN : 2758-1101
Print ISSN : 1340-2862
文献レビュー
メンタリング研究の動向
~労働者のキャリア発達およびウェルビーイングとの関連性
榊原 圭子
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 32 巻 4 号 p. 370-374

詳細
抄録

メンタリングとは,働く個人のキャリア発達を目的とした継続的な支援であり,支援者であるメンターと,被支援者であるメンティとの間での支援の授受によって,相互の成長,学び,発達が促進される.従来の研究の多くは,メンタリングとメンティのキャリア関連アウトカムとの関連性に着目したものだったが,1990年代に欧米でHealthy workplaceの概念が紹介され,労働者のウェルビーイングが重視されるようになったことを背景に,メンタリングとメンティのウェルビーイングとの関連性に注目した研究も2000年代以降に見られるようになった.今日の組織の現場では,労働者の自律的なキャリア形成やウェルビーイングの維持が大きな課題である.これに対応する資源としてメンタリングを活用できることを実証し,知見を発信するを通し,組織の現場を支援していきたい.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本産業精神保健学会
前の記事
feedback
Top