体育学研究
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ストレス負荷に伴う生理心理学的反応性と有酸素作業能
竹中 晃二
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1992 年 37 巻 3 号 p. 229-242

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抄録

最近,有酸素作業能に関連して,心理的ストレスに対する生理反応(ストレス反応)に注目した研究が見受けられるようになってきた.いくつかの研究はストレス反応における有酸素作業能の効果をストレス負荷中に見ており,一方他の研究はストレス負荷後の回復期にその効果を報告している.有酸素運動は, ストレス解消法の1つとして期待されてきたものの, これらの実験による結果には必ずしも共通した報告が得られていない.これらの差異はそれぞれの実験手続きの違いに起因するものと考えられる.それ故,本研究では, これらの差異を明らかにするため,一過性ストレスに対する反応性を見た過去の研究論文を概観し,次の項目が比較される一実験デザイン,生理指標,心理学的測定,ストレスの種類.さらに,有酸素作業能に伴うストレス反応に関しては異なる観点から研究を行っているが,主に,心臓血管系疾患に関係するいくつかの研究について紹介する.最後に,長期にわたるライフ・ストレスと有酸素作業能の関係について,わずかではあるが議論される.

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© 1992 一般社団法人 日本体育学会
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