日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
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小児急性白血病における放射線治療の役割
放射線腫瘍学の基礎的ならびに臨床的観点からの考察
野崎 美和子
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2003 年 17 巻 5 号 p. 323-332

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抄録

放射線治療は1970年代以降, 小児白血病の治療に重要な役割を果たしてきた.その第一は, 小児急性リンパ性白血病の中枢神経系への予防照射で, 第二は, 急性骨髄性白血病の初回寛解と急性リンパ性白血病の第2寛解に対して行われる骨髄移植の前処置としての全身照射である.放射線に伴う遅発性障害が報告されているが, その一部には放射線治療技術の改善ならびにその後の救済治療で解決しうるものがある.小児に対する放射線治療の成果は, 効果と遅発性障害の微妙なバランスの上に成り立っている.小児白血病における放射線治療の役割を放射線腫瘍学の基礎的ならびに臨床的観点から考察した.

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