日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
Print ISSN : 0913-8706
ISSN-L : 0913-8706
CCLSG AML 9805研究の寛解導入不能例の予後およびサルベージ療法の有用性についての検討
多賀 崇堀越 泰雄片野 直之三宅 宗典菊田 敦川上 哲夫渡辺 新陳 基明上玉利 彰比嘉 猛小野寺 典夫岩井 朝幸鶴澤 正仁
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 17 巻 5 号 p. 346-351

詳細
抄録

CCLSG AML 9805研究による寛解導入-不能例の予後およびサルベージ治療の有用性について後方視的に検討を加えた.1998年5月~2001年12月までのCCLSG AML 9805研究に登録されたde novo AML症例は75例で, 寛解導入不能例は15例 (20%) であった.寛解導入不能例15例中13例に9805 IF protocolが施行され, 10例 (76.9%) が寛解導入に成功した.寛解導入された10例のうち, 5例が治療中もしくは治療終了後に造血幹細胞移植 (SCT) が施行され, 3例が無病生存中である.3例はSCTなしで治療終了したが, 全例骨髄再発した.9805 IF protocol 以外の治療をされた2例は非血縁腋帯血移植が行われ無病生存中である.寛解導入不能例全体および9805 IF protocol 施行例の3年無病生存率 (EFS) はそれぞれ46.7%, 38.5%であった.以上から寛解導入不能例に対し, SCTは必須であるが, 9805 IF protocol はサルベージ治療として有用であると考えられた.

著者関連情報
© (社)日本複写権センター
前の記事 次の記事
feedback
Top