日本小児血液学会雑誌
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小児がん患児・家族のQOLアンケート調査
第1報 調査票の信頼性と妥当性
石田 也寸志本郷 輝明堀 浩樹足立 壮一圀府寺 美青柳 憲幸脇口 宏上田 一博
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2003 年 17 巻 5 号 p. 364-376

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抄録

JACLSのQOL小委員会で新たに作成したアンケート調査票の信頼性と妥当性を検討した.1.信頼性 : Spearmanの順位相関で各ドメイン内の項目間の内的整合性を証明し, test-retest法で再現性を証明した.2.妥当性 : 患児本人の調査票とQLQ-C30, 厚生省栗原班調査票, FACT-Gとの合計点数の相関係数はそれぞれ0.81, 0.80, 0.79と良好であった (基準妥当性) が, 家族調査票の合計点数との相関係数はそれぞれ0.49, 0.38, 0.44と相関関係は弱かった.治療介入による合計得点は治療相別に経時的変化が観察され (臨床妥当性), 因子分析の結果ドメイン間の一致度が高く, 因子妥当性があると考えられた.以上の結果から, 新たに作成したアンケート調査票の信頼性と妥当性が証明された.今後はこの調査票を用いた前方視的調査とその解析を行い, プロトコール治療に対してQOLからの評価を行う予定である.

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