日本小児血液学会雑誌
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小児急性リンパ性白血病患児のQOLアンケート調査研究
第3報本人の視点と親の視点との比較
石田 也寸志本郷 輝明堀 浩樹足立 壮一圀府寺 美青柳 憲幸脇口 宏上田 一博
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2003 年 17 巻 5 号 p. 386-393

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抄録

JACLSのQOL小委員会で新たに作成したアンケート調査票を用いて小児急性リンパ性白血病 (ALL) 患児本人の視点からのQOL検討を前方視的に行い, 親からの視点との比較を行った.2002年4月の時点で回収できたQOL調査票は191通であった.1) 患児本人の調査票の回収率は両親より不良で, 導入療法時37.0%, 強化療法後23.9%, 維持療法中18.5%, 治療終了時5.4%であった.2) 患児の性別では, 家族関係面で有意に女児のほうが低いが, その他のドメインでは有意の性差はみられなかった.3) 両親の解析と対照的に, 治療強度は合計点数とあまり相関関係がみられなかったが, 治療相別の検討では, 両親の解析の結果と同様に, 治療が進行するにつれ合計点は改善していた.4) 合計点数と患児身体面を除くと患児本人と両親の評価にはギャップが認められ, 小児ALL患児のQOLの評価は多面的に行うべきであると考えられた.

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