薬学教育
Online ISSN : 2433-4774
Print ISSN : 2432-4124
ISSN-L : 2433-4774
原著
相対的大学教育効果指標による薬剤師国家試験成績に関わる薬学教育要素の解析
河合 洋大島 新司小島 裕高橋 直仁関 俊暢
著者情報
ジャーナル フリー HTML
電子付録

2026 年 10 巻 論文ID: e10005

詳細
抄録

良質な薬剤師の供給を目指して薬系大学では様々な工夫がなされているが,薬剤師活動の前提となる薬剤師国家試験の合格率は大学間で差が大きい.薬剤師国家試験合格率は入学時の学力に強く規定されているが,大学における教育効果の影響も無視できない.入学時試験学力の影響を調整した指標を用いた大学間比較により,薬剤師国家試験成績に向けた大学教育効果と薬学教育評価結果との関連を解析した.数量化1類による解析では,医療人教育,成績評価,教職員組織の項目が大学教育効果と関連を示し,さらに上・下位層では自己点検の項目,下位層では実務実習,問題解決能力醸成教育など薬学教育カリキュラムに関する項目も関連を示した.また,試験対策偏重施策による薬剤師国家試験成績向上効果は検出されなかった.大学教育効果の向上には,医療人教育や問題解決能力醸成を含む幅広い教育および的確な成績評価を実践する教育姿勢の充実が重要と考えられる.

著者関連情報
© 2026 日本薬学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top