日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
大学と自治体による公衆衛生看護の共同研究を推進させる要因
平野 美千代大西 竜太髙島 理沙阿部 弥喜佐伯 和子
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2021 年 10 巻 3 号 p. 121-129

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抄録

目的:大学と自治体との共同研究のプロセスを報告し,共同研究を推進させた要因を検討する.

方法:対象は都市部と地方の2つの自治体とした.まず,自治体ごとに共同研究のプロセスを記述したシートを作成し,共同研究の推進要素を研究者の観点から整理した.次に,保健師へインタビューを実施し,インタビュー内容から共同研究の推進要素を保健師の観点から整理した.上記2つの結果をもとに,公衆衛生看護の共同研究を推進させた要因を検討した.

結果・考察:共同研究を推進させた要因として,保健師と研究者の対等な関係性のなかでの目的共有があった.また,住民を第一義的にとらえる保健師の認識とそれに基づくコーディネートや,日々の活動を通じた保健師と住民との関係構築があった.さらに,共同研究と地域の健康課題解決の方向性を一致させる目的の再共有や,保健師の保健師活動に対する熱意や認識が示された.

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