日本公衆衛生看護学会誌
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研究報告
母子保健における児童福祉との共有の必要性を判断するためのアセスメントツールに関する架空事例を用いた実用性の検討
小林 しのぶ帯包 エリカAurelie Piedvache松山 春佳竹原 健二
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2025 年 14 巻 3 号 p. 92-100

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抄録

目的:母子保健における2種類のアセスメントツール(妊娠・出産期用,乳幼児期用)の児童福祉との情報共有が必要なこどもや家庭を判断する精度を,架空事例を用いた調査により明らかにする.

方法:34自治体の保健師らを対象に自記式調査票を用い,各架空事例の児童福祉との共有の必要性の観点からアセスメントツールを用い評価し,アセスメントツールの精度検証を行った.

結果:117名からの回答が得られた.妊娠・出産期アセスメントツールの感度は85.2%,特異度は70.2%,曲線下面積(AUC)は0.87であった.乳幼児期アセスメントツールは感度80.0%,特異度73.9%,AUC 0.86であった.

考察:妊娠・出産期および乳幼児期アセスメントツールは,児童福祉との共有の必要性を判断するツールとして良好な精度が示された.母子保健において支援の必要なこどもや家庭を早期に判断できるツールである可能性が示唆され,今後の実運用に向けたさらなる検証が期待される.

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