2025 年 14 巻 3 号 p. 75-82
目的:育児期の母親のSense of Coherence(SOC)と父親の育児参加との関連を明らかにすること.
方法:調査会社が保有するパネルデータを用いて,配偶者またはパートナー(以下,父親)と同居している1~2歳の子どもをもつ母親を対象に,匿名によるオンライン横断調査を実施した.調査内容は基本属性,日本語SOC-13,父親の育児参加(情緒的支援行動,直接育児行動,家事行動)であった.
結果:分析対象となった331名のうち,約6割がSOC低群であった.二項ロジスティック回帰分析の結果,母親のSOCが高いことと有意な関連がみられたのは,父親からの情緒的支援が大きいことのみであった(OR=1.051,95%CI=1.016–1.088,P=0.004).
考察:母親のSOCの高さには父親による育児や家事等手段的な関わりではなく,母親の話を傾聴する等情緒的な関わりが関連している可能性が示唆された.