日本公衆衛生看護学会誌
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研究
都市部在住高齢者の介護予防教室への参加意義と生活への認識の関連
宮田 莉英平野 美千代佐伯 和子
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2017 年 6 巻 3 号 p. 249-257

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抄録

目的:介護予防教室に参加する高齢者の教室参加意義と生活への認識の関連を明らかにする.

方法:A市の介護予防教室へ通う高齢者378名を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した.調査内容は,基本属性,介護予防教室への参加意義(以下,参加意義),生活への認識で構成した.分析は,因子分析および多重ロジスティック回帰分析を用いた.

結果:調査票は回収314名,有効回答率75.4%であった.参加意義は【自己成長の促進】,【心身社会的側面への刺激】,生活への認識は【精神・社会的充実】,【健康志向】が抽出された.各参加意義には生活への認識【健康志向】(OR=15.7,OR=3.85)が有意に関連し,【自己成長の促進】には生活への認識【精神・社会的充実】(OR=1.12)が有意に関連した.

考察:参加意義は生活への認識のとらえと関連があることから,高齢者の生活の認識にも着目して,介護予防教室を展開していく必要がある.

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© 2017 日本公衆衛生看護学会
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