日本公衆衛生看護学会誌
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活動報告
保健師基礎教育における放射線教育プログラムの作成と実施:原子力事故影響下の保健師活動に焦点をあてて
小野 若菜子麻原 きよみ小西 恵美子永井 智子三森 寧子川崎 千恵梅田 麻希江川 優子小林 真朝
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2019 年 8 巻 3 号 p. 172-180

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抄録

【目的】2011年の原子力事故において保健師は様々な困難に直面した.これまで保健師基礎教育において,体系的な放射線教育が実施されてこなかったことも要因として考えられる.そこで保健師基礎教育における放射線教育プログラムを作成して実施し,教育プログラムの有用性を検討した.

【方法】対象は,大学院の保健師国家試験受験資格取得コースの保健師教育機関に在学中の大学院生8名であった.教育目的は「現存被ばく状況下の住民の生活や気持ちに配慮した対応・支援に必要な放射線についての知識を学ぶ」ことであった.演習,講義,事例検討,ロールプレイングを行い,質問紙調査を実施した.

【結果】参加者は,放射線基礎知識やその活用方法を学ぶことができ,特にロールプレイングを通して住民のおかれた状況について理解が深まった.

【考察】本教育プログラムは,保健師に必要な知識や技術を学ぶ教材として活用できる可能性があることが示唆された.

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