日本公衆衛生看護学会誌
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研究
精神障がい者をパートナーにもち子育てをする配偶者の経験
林 千華蔭山 正子
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2020 年 9 巻 1 号 p. 27-36

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抄録

目的:精神障がい者をパートナーにもち子育てをする配偶者の経験を記述することを目的とした.

方法:18歳未満の子をもつ当事者をパートナーにもつ妻8名と夫2名の計10名に個別インタビューを行った.逐語録を質的記述的に分析した.

結果:配偶者の経験として【当事者の病気に戸惑い,翻弄される】【病状の悪化に伴い生活がままならなくなり,追い詰められる】【子どもへの説明や病気の影響にひとりで悩む】【病気の偏見や無理解によって孤立する】【理解者や支援者との出会いに救われる】【結婚生活を続けるかどうか考える】という6つのカテゴリーが生成された.配偶者としての経験は結婚生活を継続するか否かという帰結に向かっていた.

考察:配偶者が自分の意思で結婚生活を継続するようになるためには,配偶者が学ぶ場の提供,配偶者の障がい受容のためのサポート,周囲の理解と支援,子どもへの支援が必要であることが示唆された.

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© 2020 日本公衆衛生看護学会
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