日本植物病理学会報
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稻胡麻葉枯病に關する研究
IX. 病原菌の發育に及ぼす Azo 色素の影響
赤井 重恭安盛 博
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1953 年 18 巻 1-2 号 p. 5-8

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抄録

1. 本報告は稻胡麻葉枯病菌の發育に對する Azo 色素, congo red, chrysoidin, Bismark brown 及び methylorange の影響に就いての實驗結果である。
2. Congo red 及び chrysoidin は胡麻葉枯病菌々絲發育に對し fungistatic に働き, 7.5×10-4∼5×10-4M以上に於て著しくその發育初期を遲延せしめるが, その作用は前者に於て著しい。而して methylorange 及び Bismark brown には抑制作用が認められない。
3. 培養基のpHと色素の抑制作用との關係を見るに, 鹽基性色素 (chrysoidin) はアルカリ性側に, 酸性色素 (methylorange) は酸性側に於て抑制作用が著しいが, 後者の場合は餘り明瞭でない。
4. 胡麻葉枯病菌分生胞子の發芽に對して, congo-red は影響がない。併し高濃度では發芽管が全部直ちに球形胞子状物に變り, 發育を停止する。而して chrysoidin 10-3M液に供試菌分生胞子を約1時間懸濁すれば, 發芽は見られなくなる。

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