日本植物病理学会報
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罹病性品種及び抵抗性品種上に於けるオオムギ白渋病菌の菌叢の発育状況
平田 幸治
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1955 年 20 巻 2-3 号 p. 73-76

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抄録

この報告はオオムギの罹病性の品種と, かなり抵抗性の品種の上における白渋病菌の菌叢発育の状況を, 分生胞子接種の翌日から10日間以上にわたり辿つて図示したものである。
罹病性品種上では始め長い矩形で, 次第に楕内形に移る菌叢が生じ, 接種後7日目頃に菌叢の中央部から胞子形成が始まつて周縁近くに及ぶようになる。又接種後6日目頃から菌叢の長軸に沿う縁辺部に回旋状の菌糸が現われる。この回旋状の菌糸は附着器, 吸器を形成すること少く, 気中菌糸のように葉面から遊離することが多い。
かなり抵抗性の品種の上では, 菌叢の形が楕円形になることが少く, 三角, 半円, シヤベル状, 亜鈴状等の形になることが多い。罹病性品種の場合に比べて, 胞子形成量の少いのは当然であるが, 菌糸がいくらも発育しない間に胞子形成が始まることがある。又菌糸の発育が少い間に回旋状の菌糸が現われ始める傾向がある。

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