日本植物病理学会報
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馬鈴薯疫病菌の生理学的研究
第6報 馬鈴薯疫病菌の代謝産物に就て I. 有機酸のペーパークロマトグラフイー
酒井 隆太郎
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1956 年 21 巻 1 号 p. 4-8

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抄録

1. 馬鈴薯疫病菌を Asparagine-glucose, 馬鈴薯煎汁及び Waksman の各培養液に培養し, 代謝産物としされる有機酸をペーパークロマトグラフイ及び顕微化学て生成法によつて検出した。
2. 不揮発酸としては Asparagine-glucose 及び馬鈴薯煎汁培地では蓚酸, 琥珀酸の生成が認められ,又 Waksman 培地では比較的多量の蓚酸を生成する様に思われる。尚, Asparagine-glucose 及び Waksman 培地では, 夫々同一と思われる1個の未知酸が検出された。
3. 揮発酸としては顕微化学法によつて微量の酢酸及び蟻酸の生成が認められた。
4. 本菌は Glucose を炭素源とした培地では主として蓚酸を, その副産物として琥珀酸, 蟻酸, 酢酸及び1個の未知酸を生成するようである。

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