日本植物病理学会報
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瓜類炭疽病菌の寄主体侵入に就いての観察
安盛 博
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1957 年 22 巻 3 号 p. 119-122

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抄録

1) 胡瓜炭疽病菌が寄主体内に侵入する過程を解剖によつて観察した。その結果,抵抗性,罹病性品種により,侵入法,体内蔓延の方法には差異がない。2) 接種24時間後では附着器は多数形成せられているが,なお侵入していない。そして48時間後には細胞縫合部上の附着器から穿入糸を生じ,細胞間の中葉を溶して細胞内に侵入するものが多い。3) 94時間後には侵害を受けた細胞内のChloroplastはEosinで濃染し崩壊している。そして5日後には細胞は全く崩壊する。4) クチクラ層の厚さには品種によつて特に差異がない。5) 附傷接種によつて罹病率は高まつたが,このことから抵抗性の原因は明確にし得なかつた。

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