抄録
筆者らはさきに稲熱病菌を被検菌とした阻止円法による植物体中の抗黴性抗生物質の微量定量法を確立し, Antimycin A, Blasticidin及びBlastmycinを含む水耕液中からソラマメ苗の根及び茎の切口を通じて吸収される抗生物質の量を測定した。今回は前記3種抗生物質のほか, Actidione, Eurocidin, Humidin並びに醋酸フェニール水銀の軟膏を作り,ソラマメ及びイネ苗の葉又は茎に塗布した際,これら抗生物質が葉又は茎の表皮から滲透し,植物組織の上下に移行する状態について調べたのでその結果を報告する。