日本植物病理学会報
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秋落稲の胡麻葉枯病罹病性に関する研究
第10報 病態稲の2, 3生理学的観察 (その2)
浅田 泰次橘 泰典
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1959 年 24 巻 4 号 p. 213-218

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抄録

本報告は胡麻葉枯病罹病水稲の2, 3の生理的観察についてのべた。
1. 接種後2, 4, 6日目の病斑並びにその周辺部を径4, 8, 12mmのパンチで同心円状に打抜き, 各部の蛋白態および可溶態窒素を定量し, 同時に滬紙電気泳動法で蛋白の質的な差をみた。正常稲では4mm区でわずかながら感染初期に蛋白態Nの増加があるが, 秋落稲では逆に蛋白態Nが減少し菌の栄養源となる可溶態Nに分解する。滬紙電気泳動では陰極側にほぼ3ピーク (α, β, γ) があり, 正常稲では感染6日後でも3ピークとも存在するが秋落稲ではβがみられなくなる。
2. 接種後6日目の病斑を径7mmに打抜きその中のZn量を測定した。正常稲, 秋落稲共罹病部は健全部にくらべてZnが少く, 病斑部から健全部へZnの逸脱があるものと思われる。

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