日本植物病理学会報
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ダイズと Fusarium sp. との相互反応によるPhytoalexin の生成について
II. Phytoalexin 生成に影響を及ぼす寄生菌胞子浮遊液の状態
植原 一雄
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1959 年 24 巻 4 号 p. 224-228

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抄録

1) ダイズと Fusarium sp. とを用いて, Phytoalexin (PA) 生成に関与する病原菌の側の因子について調べた。
2) PAの生成は, 胞子の濃度が1視野当り3∼6個の時は認められず, 40個以上の時に顕著に認められる。
3) 胞子浮遊液を100°C10分加熱すると, PA生成を誘発する能力を失い, 磨砕した胞子液の遠心上澄にも, PA生成を誘発する能力が認められない。
4) 調製後23°Cで24時間経た胞子浮遊液の遠心上澄はPA生成を誘発する能力を有している。しかし, この上澄を60°Cで10分加熱するとこの能力を失う。
5) PA生成を誘発する因子は熱に対して非常に不安定なものである。

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