日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
コダチルリマツリの1抗かび成分,プルンバギンについて
益子 道生江川 宏上山 昭則小清水 弘一木幡 欣一麓 次郎
著者情報
ジャーナル フリー

1970 年 36 巻 4 号 p. 286-288

詳細
抄録
コダチルリマツリ(イソマツ科植物)の葉には自然状態において病斑の形成がほとんど認められないことから抗かび成分が存在するのではないかと推定してその単離を試みた。
第1図の操作によって生葉175gから約4mgの結晶を得た。この物質は2-methyl-5-hydroxy-1, 4-naphthoquinoneであって,すでに報告されているプルンバギンの化学構造と一致する。イネごま葉枯病菌分生胞子の発芽は100γ/mlで完全に阻止されるが,10γ/mlでは6%の発芽率をしめした。イネ幼苗にあらかじめ50-100γ/mlの液を散布したのち,イネごま葉枯病菌分生胞子を接種したところ,100γ/mlでは標準区に比して30%程度の病斑減少効果が認められた。
つぎにイソマツ科植物5種について抗かび成分の有無を検索した。その結果,いずれの植物にも抗かび成分は認められたが,プルンバギンのほかにさらに別の抗かび成分を有する植物もあった。
著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top