日本植物病理学会報
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キュウリべと病罹病葉の胞子形成力に関する2, 3の実験
稲葉 忠興梶原 敏宏
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1971 年 37 巻 3 号 p. 220-224

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抄録

キュウリべと病菌の胞子形成条件を一定にしておいて胞子を形成させる以前の病葉の条件の相違が胞子形成量にどのような影響を与えるか調べた。その結果,
1. 接種後の日数と胞子形成量の関係では,採集日が晴天の日,曇りの日いずれの場合も接種7日後に最高に達し以後減少した。
2. 同一罹病葉の病斑を曇りの日および晴天の日にとり胞子を形成させると晴天の日にとった病斑の方が胞子形成量が多かった。
3. 接種6日後の病葉を用い,半葉を黒紙で日の出から午後5時までおおい,半葉は直接太陽光線にさらしたのちそれぞれの病斑の胞子形成量を比較すると太陽光線にさらした部分の病斑部が常に多くの胞子を形成した。
4. また,病斑部だけを切りとった病斑と,健全部から切りはなさない病斑の胞子形成量を比較したところ,健全部から切りはなさない病斑の方が多かった。これらのことから胞子形成は寄主の光合成と密接な関係があると考えられる。

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