日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
カリフラワーモザイクウイルスの増殖に対する薬剤の影響
手塚 信夫谷口 武
著者情報
ジャーナル フリー

1973 年 39 巻 3 号 p. 259-265

詳細
抄録

カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)の増殖に対する数種の薬剤の影響をBrassica perviridisの感染葉に32Pを与えて,ウイルス粒子に取込まれる放射能を調べることにより検討した。接種後20日目に薬剤を作用させたとき,アクチノマイシンD,5-ブロモデオキシウリジン,5-フルオロデオキシウリジンおよびフォルマイシンBはCaMVの増殖を阻害したが,2-チオウラシルおよびブラストサイジンSはウイルスの増殖に影響を与えなかった。上記薬剤のCaMV増殖に対する影響について討論した。

著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top