1973 年 39 巻 3 号 p. 259-265
カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)の増殖に対する数種の薬剤の影響をBrassica perviridisの感染葉に32Pを与えて,ウイルス粒子に取込まれる放射能を調べることにより検討した。接種後20日目に薬剤を作用させたとき,アクチノマイシンD,5-ブロモデオキシウリジン,5-フルオロデオキシウリジンおよびフォルマイシンBはCaMVの増殖を阻害したが,2-チオウラシルおよびブラストサイジンSはウイルスの増殖に影響を与えなかった。上記薬剤のCaMV増殖に対する影響について討論した。