1974 年 40 巻 2 号 p. 93-97
病原力の異なる分離菌株2株について,その混合比をかえて感受性品種台中在来1号および抵抗性品種BJ 1に対し,3種の方法で接種した。感受性品種台中在来1号では,3種の接種方法で病原力強の分離株と弱の分離株を混合比をかえて接種した結果,いずれも高度の罹病程度を示した。抵抗性品種BJ 1においては,病原力強の菌株に菌数比で1:1の割合で弱菌株を混合したものは,病斑進展阻止は観察されなかったが,20:1となるように弱菌株を増量すれば,病斑進展がかなり阻害された。BJ 1品種における病原力強の菌の増殖は,後者の混合比でかなり低下していた。また,病原力強の菌株に病原力弱の7菌株をそれぞれ混合したものについて,圃場における接種試験では,台中在来1号は高度の発病程度を示したが,BJ 1ではいずれも程度が低かった。