日本植物病理学会報
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イネいもち病菌に対するモミラクトンA, Bおよびその誘導体の抗菌活性
山中 達生井 恒雄加藤 忠弘佐々木 伸樹高橋 成人
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1980 年 46 巻 4 号 p. 494-498

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抄録

イネもみ殻から抽出したモミラクトンA (M-A),同B (M-B)およびそれらの誘導体モミラクトンA-アルコール(M-A-OH)および同B-アセテート(M-B-Ac)を供試して,イネいもち病菌分生胞子の発芽,発芽管の伸長および付着器形成に及ぼす影響を検討した。
1. 供試化合物はすべて,本菌分生胞子の発芽および発芽管の伸長を抑制したが,その作用は処理時間の経過と共に低下した。
2. これらの抗菌性は供試化合物の中では, M-Bが最も強く, M-B-AcおよびM-A-OHがこれに次ぎ, M-Aが最も弱かった。また,抗菌性は供試菌株によって異なった。
3. 処理9時間目の発芽管長阻害におけるED50値は, M-Aでおよそ10-4~10-3M (30~300 ppm), M-Bでおよそ10-5~10-4M (3~30 ppm)であった。
4. 供試化合物の内, M-Aのみが付着器形成を促進した。

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