日本植物病理学会報
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Rice tungro bacilliform virusおよびRice tungro spherical virusと媒介虫Nephotettix virescensの関係
日比野 啓行
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1983 年 49 巻 4 号 p. 545-553

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抄録

イネtungro病のPhilippine isolateを接種したイネ苗からrice tungro bacilliform virus (RTBV)およびrice tungro spherical virus (RTSV)単独感染株を得た。RTBVは媒介虫タイワンツマグロヨコバイによりRTBV単独感染株からは伝搬されず,RTSVとの重複感染株からは伝搬された。RTSVはその単独感染株からも伝搬された。RTBVはまたRTSVを前もって獲得吸汁した媒介虫によりRTBV単独感染株からも伝搬された。最短獲得吸汁時間はRTSVおよびRTBVの伝搬を助ける“helper factor”ではそれぞれ10分,RTBVでは30分であった。媒介虫はRTSV獲得吸汁後3日目にはRTSVを伝搬しなくなったが,3日目以後もRTBVを伝搬する能力を保持しており,獲得された“helper factor”は7日間保持された。媒介虫はRTSV獲得後脱皮すると“helper factor”を失い,RTBVを伝搬できなくなった。

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