日本植物病理学会報
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繊維状ファージXfおよびXf2の複製型DNAの制限酵素による切断
上運天 博脇本 哲
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1983 年 49 巻 5 号 p. 633-638

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抄録

イネ白葉枯病菌繊維状ファージXfおよびXf2のDNA塩基組成は極めて類似している。それら両ファージの複製型DNA (RFI-DNA)を各種の制限酵素によって切断し,DNA断片の泳動パターンを比較し,両者の類縁の程度を検討した。RFI-DNAはファージ感染菌の溶菌液からエタノール沈殿により調製した。得られたRFIはイネ白葉枯病菌に対し感染性を有していた。Xf-RFIおよびXf2-RFIの分子量はアガロースゲル電気泳動の相対移動度より,それぞれ4.5×106および4.7×106ダルトンと推定された。両ファージのRF-Iを制限酵素Hpa II, Hha I, Hind II, Hae III, Alu Iで処理し,ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた結果,得られた切断パターンには同一の泳動度を示す断片は極めて少なく,XfおよびXf2はかなり異なったファージであることが明らかとなった。

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