1988 年 54 巻 5 号 p. 571-576
イネ白葉枯病菌繊維状ファージXfおよびXf2 DNAの切断点地図を作成する目的でファージ感染菌体から複製型環状二本鎖DNA(RF)を抽出し, 6塩基対の認識部位をもつ制限酵素で消化した。Xf-RFは制限酵素BamHI, HindIII, SmaIおよびStuIにより,それぞれ異なる1ヵ所で切断された。また, Xf2-RFはBamHIおよびXbaIにより,それぞれ異なる1ヵ所で切断され, PvuIIおよびEcoRIにより2ヵ所で切断された。これらの制限酵素を種々組み合わせてXf-RFおよびXf2-RFを消化し,生じた各断片の電気泳動パターンおよび各断片の分子量に基づき, Xf-RFおよびXf2-RFの制限酵素切断点地図を作成した。