1989 年 55 巻 5 号 p. 653-656
Pseudomonas syringae pv. atropurpureaのコロナチン生合成に関与することが示されているpCOR1プラスミドの各種制限酵素切断による解析を行い,かつ,EcoRI, BamHI断片を,pBR325, pBR322をベクターとしてE. coli HB101株にクローニングを行った。その結果,同プラスミドのほぼ全域をクローニングすることができ,各種遺伝子研究に有用なジーンライブラリーが作成された。一方,これらE. coliの形質転換体は,いずれもコロナチン産生能を示さず,HB101株を宿主としてのコロナチン生合成遺伝子の単離はできなかった。