日本植物病理学会報
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Phytophthora infestansおよびP. parasiticaの交配型に及ぼすメタラキシルの影響
Tun-tschu CHANGWen-hsiung KO
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1990 年 56 巻 2 号 p. 194-198

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抄録

Phytophthora infestansの単個卵胞子分離株2株(交配型A1およびA2)をメタラキシルを含む培地で培養したところ,セクターを形成し,その部分に卵胞子を生じた。この卵胞子由来の遊走子を単個培養すると,両株いずれのものからもA1, A2両交配型の菌が得られた。メタラキシルを含まない培地からの単個遊走子分離株はすべて親株と同じ交配型を示した。メタラキシルによってP. parasiticaのA1交配型の3株にも変換株が現れた。ヨーロッパで見いだされたP. infestans A2菌は,感染組織内でメタラキシルのためにA1菌から生じた変換株が源ではないかと思われる。

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