日本植物病理学会報
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3種のルテオウイルスに対するモノクローナル抗体のELISAによるスクリーニング方法
大島 一里四方 英四郎
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1990 年 56 巻 2 号 p. 219-228

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抄録

ジャガイモ葉巻ウイルス(PLRV),テンサイ西部萎黄ウイルス(BWYV)およびタバコえそ萎縮ウイルス(TNDV)に対するモノクローナル抗体(MoAb)を作製するために,3種のウイルスを免疫した脾細胞より融合した135の抗体産生ハイブリドーマを以下の4種類の異なる方法による酵素結合抗体法(ELISA),すなわち,方法1.生理燐酸緩衝液(PBS), pH 7.4中で純化ウイルスを直接マイクロプレートウエルに吸着させた抗原吸着間接ELISA (AAI-ELISA),方法2.炭酸-重炭酸緩衝液(SCB), pH 9.6中で純化ウイルスを直接マイクロプレートウエルに吸着させたAAI-ELISA,方法3.ポリクローナル抗体をトラッピング抗体として,抗原としては純化ウイルスをTween-20を含むPBS (PBS-T), pH 7.4中で反応させた二重抗体サンドイッチ間接ELISA (IDAS-ELISA),方法4.ポリクローナル抗体をトラッピング抗体として,抗原としてはウイルスの感染した罹病葉をPBS-T中で磨砕し反応させたIDAS-ELISA,によりスクリーニングを行った。AAI-ELISAの方法1.によりすべての抗体産生ハイブリドーマを選択でき,一方,IDAS-ELISAはウイルス特異的なMoAbを産生するハイブリドーマを選抜できた。以上の結果より,ルテオウイルスに対する抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには,2種類のELISA,方法1.および方法4.を併用することを勧める。

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